風景のコト
世界を切り取りたい話。
世界の切り取り方っていうのがあって。
悲しい事を悲しい。嬉しいことを嬉しい。辛いことを辛いと真っ直ぐに描くんじゃなくて
表情や世界(風景)そのもので表現できたらと思うことがあります。
ホントは言葉なんかいらなくて。
見ている人がどんな事をこの子は考えているのか。
悲しいのか、嬉しいのか、泣き出したいのか、寂しいのか。
絵から感じられるんじゃないかと。
実際泣きたくなるときっていうのは、なんで泣きたいの?と言われても
うまく説明できなくて。もどかしかったり、かといって自分勝手になんで分かってくれないんだと人に気持ちを押し付けて。それでまた落ち込んだり。
ひとって案外簡単にできてないんだと思うことがあって。
そういう気持ちの揺れというか言葉では説明できないような気持ちを
描いた世界の切り取り方で表現してみたい。
誰でも持ってる心のモヤモヤみたいな気持ちを。
否定もなにもせずにただ風景の中に、溶け込ませて。
背景を描けるようになってから言えという話でした。